「いかにもライディング用」というライディングアパレルによくある「ありきたり」のデザインではなく、シンプルでさりげない、流行にもとらわれない飽きのこないデザインとしました。

特に夏用の色使いとして、涼しさと爽やかさを求め、それでいて高貴な雰囲気をしっかり印象付ける気品ある色「アイボリー(象牙)」ですべてを統一、他には存在しない世界唯一のデザインです。

ベースとなるパンチングメッシュ革とパーツ部に用いたプレーン革の組み合わせが作り出すコントラストは近付いて初めて気付かれる新しいアイデアです。今回の新デザインであるパンツサイドの縦ラインは足長効果に加え、袖にあしらったMOTOCORSEロゴと共にアイボリーの単色デザインを引締め、凛々しさを表現するアクセントです。

プラスチックや金属製のパーツ、刺繍によるマークなども一切存在しません。そのすべてを100％革製にこだわり、KUSHITANIの技術を凝らし微細に縫い付けたディテールや遊び心溢れるデザインが、ご自身はもとより周囲の人達も楽しませてくれると同時に特別である事を静かに主張します。

革自体が持つ部位毎に異なった特性の違いを生かした革の使い分け、ジャケットであれば前身頃と後身頃、袖の上側部分には牛の背部分の綺麗な革を使用、袖の裏側から脇部、身頃の横腹部には伸縮性に優れた牛の腹部の柔軟な革を使用します。パンツでは前側に牛の背部分から、伸縮性を求められる臀部を含む後側には牛の腹部を使用します。この使い分けによって製品完成時には動物本来の皮の機能が蘇ったライディング装備を手に入れる事が出来るのです。

もちろん革自体の伸び方向も考慮し裁断する必要があるためさらに材料の歩留まりが悪くなってしまいます。プレスによる「人工シボ」加工を皮一面に施し、革が持つ特性を無視して材料のすべてを使い切ろうとするメーカー達とは一線を画す、残念ながら非効率ではありますがKUSHITANIのポリシーです。

程度に関わらず汚れや擦り傷、場合によっては穴あきなどダメージを負ってしまう事がありますがご心配は無用です。

KUSHITANIは修理が前提のレーシングスーツメーカーです。軽度の修理から例えば襟や袖部の交換、ファスナーの交換や裏地の取替、寸法の調整に至る迄、誕生地の工場に戻りリストアされてお手元に帰ってきます。