RIDERS CLUB 2021年 3月号 掲載

STREETFIGHTER V4RC Build by MOTO CORSE

一見すると多数のカーボンパーツを纏ったストリートファイター。しかしよく見ればガソリンタンクは武骨なアルミ地で、フォークも異なる…。そう、ベースはSBKホモロゲーションマシンのパニガーレ V4R!カウルを脱ぎ捨てカーボンで軽量化した最強ネイキッドが降臨!!

PHOTO :S.MAYUMI / TEXT :K.ITOH / 取材協力 :モトコルセ Tel.046-220-1711 https://www.motocorse.jp

パニガーレを脱ぎ去り221psを我が物に!

パニガーレ V4をベースとするスーパーネイキッド ストリートファイター V4が発表されたとき、SBKホモロゲマシンのV4Rベースのストリートファイター(以下 SF)が登場したら…と夢想したライダーは少なくないだろう。その夢をSF日本導入から時を置かずに実現したのがモトコルセだ。

エクステリアは基本的にドゥカティの純正パーツを使用したが、ボルトオン装着できないパーツや、電装品やセンサー位置がSFと異なる部分も多々あったという。アップライトなポジションの変化や、バイクのカテゴリーに合わせた乗り味を求め前後サスペンションのセットアップにも拘った。その完成度の高さは本誌559号(2020年 11月号)でも詳細にお伝えしている。

そのSF-V4Rをカーボン化したコンプリートマシンがこの「ストリートファイター V4RC」。迫力あるルックスと、いっそうの軽量化と超絶馬力が生みだす走りは、もはや想像の域をはるかに超える。

そして気になるプライスはパニガーレ V4Rの車体価格 + パーツ36点(228万4205円)と制作費用(220万円)の合計で713万8205円となるところ、コンプリート販売価格は598万円(撮影車はBSTホイール等のオプションを加え674万1585円)。リーズナブルという表現は適切ではないかもしれないが、現在考えうる最強ネイキッドがこのプライスで手に入るのは紛れもなく朗報だ。


■ カウルレス化に際し、フロントフォークにCNCアルミ切削のクランプで装着するアイスブレーククリスタルLEDブリンカーに換装。凝った意匠の一体型マスタータンク(CNCアルミニウムフルードリザーバー)はオプション設定となっている。

■ リアショックはV4R標準装備のオーリンズTTX36を、ソフトなレートのスプリングに交換し、油圧式リモートプリロードアジャスターも装備。カーボンホイールはオプションのBSTラピッドテック。このSF-V4RCに驚くほど良く似合う。

■ 加圧式NPXフォークはスプリングやダンパー類をリセッティング。ラジエターとオイルクーラーはチタニウムプロテクションスクリーンでガードする。

■ 1 :ビキニカウルのステー類は独自に制作し、完璧にフェイスコンバージョン。ライトの上下フェアリングからインストゥルメントカバーも、すべてドライカーボン。2~3 :SF用トップブリッジに換装し、CNC切削のライザーとユニバーサルマウントでテーパーハンドルを保持。ステアリングダンパーもSFの標準位置に移設した。

■ 1 :SFならではのバイプレンウイングはもちろんカーボン。サイドパネルやラジエターもカーボン化した。2 :サイレンサーはノーマル。カーボン製のエンドカッターで個性を主張。3 :ダイヤキルトのステッチが映えるスペシャルシートを装備。カーボンのテールカウルにはV4Rと同デザインのグラフィックをドゥカティレッドで入れる。シートパッドもカーボン化。4 :テールをシャープに演出するカーボンコンパクトライセンスプレート。

メディア インフォメーション

RIDERS CLUB 2021年 3月号 掲載

巻頭特集は「春に差がつく! 冬の集中トレーニング」。

■ パート1: 元MotoGPライダー中野真矢さんの「ライディングフォーム固め」 中野さんはサーキット走行で重要な、ライディングフォームをレクチャー。ストレートは全力で伏せ、それからコーナリングへのアプローチ。さらにミニバイクを使ったフォーム固めを解説しています。

■ パート2: 元MotoGPライダー青木宣篤さんの「全力ニーグリップ」 青木さんのプライベートレッスン「アオキファクトリーコーチング」を誌面で再現。 テーマは、ポーツライディングの基本中の基本ニーグリップです。まず理論を説明し、それから実践編へと移行。ヒザより内モモを意識して、バイクと体の「接面」を増やす方法をレクチャーします。

■ パート3: レーシングライダー高田速人さんの「低速でできるステップワーク強化」コーナリングでうまく曲がれないと感じている方は、下半身での荷重コントロールが出来ていないからかも。高田さんが、とっておきの練習方法を伝授します。

第二特集は、「2020 MotoGP Machine」。スズキのミル選手がチャンピオンを獲得した2020年シーズン。スズキが躍動した原動力とは? またヤマハとホンダはどう対策していったのか スズキGSX-RRの開発者には、開発ライダーだった青木宣篤さん。ヤマハYZR-M1とホンダRC213Vの開発者には、それぞ...

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